最終更新日:2026年10月6日(帝国データバンク・総務省・日本銀行・資源エネルギー庁・厚生労働省などの発表で確認)
どうも、ラボ長です。
最近、値上げのニュースが多すぎませんか。食品、電気代、ゆうパック、お酒。個別に見ると「またか」で終わってしまうので、全体で何がいくら上がっているのか、この先どうなりそうかを、公的な発表の数字だけで整理しました。
結論を先に言うと、食品は2年連続で年2万品目超え、10月は電気代の補助も切れて、家計の固定費がじわっと上がっています。見通しも、「すぐ落ち着く」とは言えない内容でした。
いま、何がどれくらい上がっている?
3行でわかる要点
- 食品の値上げは、2026年は判明分で20,187品目。10月が3,153品目で、ピークは越えたが断続的な値上げは続く見込み
- 電気代は、政府の補助が9月使用分で終わり、11月に届く請求(10月使用分)から負担が増える
- 日銀の見通しでは、物価の上昇は2026〜2027年度に2%台半ば。すぐには落ち着かない前提で家計を組むのが安全
値上げカレンダー:いつ・何が・どれくらい
すでに変わったものと、これから変わるものを時系列にしました。
- 10月1日(変更済み) 食品3,153品目、ゆうパック、酒税の一本化ゆうパックは平均約10%。酒税はビールが下がり、発泡酒・新ジャンル・チューハイなどは上がる 反映済み
- 10月1日〜12月2日(順次) 地域別最低賃金の引き上げ全国加重平均1,177円(前年から56円アップ)。働く人の賃金が上がる一方、事業者のコストも上がる 賃金・価格に波及
- 11月に届く請求(10月使用分)から 電気代の補助が切れる中部電力の低圧は9月使用分まで3.50円/kWhの値引き。10月使用分からは、この値引きがなくなる 月300kWhで月1,050円ぶん増
- 11月1日出荷分から ペットボトル・缶飲料の値上げアサヒ飲料は約4〜16%、サントリーはペットボトル5〜12%・缶9〜19% 約4〜19%
- 冬(1〜3月) 電気・ガス料金の支援は、発表を確認できていない前の冬(2026年1〜3月)は、3か月で約7,000円の支援だった 未確認
この秋の動きを一言でいうと補助が剥がれ、値上げが重なる
食品は、どれくらい上がっている?
帝国データバンクの調べ(2026年9月30日発表)では、10月に値上げされた飲食料品は3,153品目、平均の値上げ率は10%でした。単月で3,000品目を超えたのは2か月連続で、これは2023年6〜7月以来、3年3か月ぶりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 2026年10月の値上げ品目数 | 3,153品目(平均値上げ率10%) |
| 10月の分野別で最多 | 酒類・飲料1,399品目、調味料820品目 |
| 2026年の年間(1〜12月の判明分) | 20,187品目(2年連続で2万品目超え) |
| 9〜10月の2か月 | 8,000品目超(年間の約40%) |
| 値上げの主な要因(複数回答) | 原材料高91.3%、エネルギー63.8%、円安8.1% |
※帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年10月(2026年9月30日発表)。
11月1日出荷分からは、飲料がまた上がります。買いだめでいくら浮くかの計算は、11月の飲料値上げ前にまとめ買いは得?いくら浮くか計算にまとめています。
電気・ガスは、補助が切れたのが大きい
この夏の電気・ガス料金は、政府の支援で下がっていました。中部電力ミライズの発表では、低圧のお客さまは、9月使用分(10月分の料金)まで、1kWhあたり3円50銭の値引きです。資源エネルギー庁の公式サイトでも、この支援は2026年7〜9月使用分までとされています。
補助がなくなると、月いくら増える?
中部電力ミライズの低圧の値引き単価(3.50円/kWh)に、自分の月の使用量をかけると、なくなる分がわかります。
300kWhの家なら
月1,050円、補助の分が消える
ほかにも燃料費調整や託送料金の変更で動くので、実際の請求の増え方はこの式と同じとは限りません。電気の使用量は、検針票かマイページで見られます。
冬の電気・ガス料金の支援は、私が確認できた範囲では、公式の発表が見つかっていません。前の冬(2026年1〜3月)は、経済産業省が3か月で一般家庭に約7,000円程度の支援と発表していました。今冬はまだ、決まっていないのかもしれません。決まったら、この記事を更新します。
物価の統計では、どうなっている?
総務省の消費者物価指数(2026年8月、2025年を100とした指数)は、次のとおりです。
| 指標(2026年8月・前年同月比) | 上昇率 |
|---|---|
| 総合 | +1.9% |
| 生鮮食品を除く総合 | +1.7% |
| 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 | +1.9% |
| 生鮮食品を除く食料(報道) | +2.7% |
| エネルギー(報道) | −0.7%(電気代−2.4%) |
※上の3行は総務省統計局のページで確認しました。食料・エネルギーの数字は報道ベースです。エネルギーが下がっているのは、政府の補助の効果です。
つまり8月の+1.7%は、補助で電気代が押し下げられた状態の数字です。補助が切れた10月以降は、エネルギーのマイナスが消えるので、見かけ上の上昇率は上がりやすくなります。
この先は、どうなる見通し?
私が予想するわけではなく、日本銀行と帝国データバンクが出している見通しを並べます。
| 発表元 | 見通し |
|---|---|
| 日本銀行「経済・物価情勢の展望」(2026年7月) | 生鮮食品を除く消費者物価の前年比(政策委員見通しの中央値):2026年度+2.5%、2027年度+2.4%、2028年度+2.0% |
| 日本銀行(リスク) | 基調的な物価上昇率が、2%の目標を上回って上振れていくリスクがある |
| 帝国データバンク(2026年9月30日) | 飲食料品は、2027年にかけても断続的な値上げが続くと予想。為替や中東情勢などの影響を受けやすい |
ポイントは、「ピークは越えた」と言われても、「下がる」ではないことです。上がり方が落ち着いていく見通しがある一方、日銀もリスクとして上振れを挙げています。家計は、しばらく高い水準が続く前提で組んでおくのが安全だと思います。
自分の家計だと、いくら増える?
月5万円の食費と、月300kWhの電気で計算する
数字は私が置いた仮定です。自分の食費と使用量に置き換えてください。食料の上昇率は、8月の+2.7%(報道)を使いました。
仮定の家計で
年約28,800円の負担増
この計算は目安です。食料の上昇率は前年比、電気の分は補助が切れた分で、見る基準が違います。それでも、「じわっと年3万円近く」という規模感は、つかめると思います。
どう備える?ケチの打ち手
| やること | 効果の大きさ | ひとこと |
|---|---|---|
| 電気の契約を見直す | 月の固定費に毎月効く | 補助が切れた今が、切り替えのタイミング |
| ポイントサイト・紹介の特典をもらう | 1回で数千〜1万円超 | 値上げ分を取り返せる、やる価値が大きい |
| 飲料などの買いだめ | 半年分で千円台 | 使い切れる分だけ。特売を待つほうが安いことも |
| 賞味期限の短いものの買いだめ | 浮く額より損のリスクが大きい | やらない |
電気の契約は、毎月の固定費に効くのが強みです。どこから申し込むかで特典が変わる会社もあるので、こちらの記事も見てください。
電気代を見直したい人はこちら
電力会社を切り替えて、特典も取る方法をまとめています。
オクトパスエナジーは紹介で8,000円割引|どこから申し込むのが一番お得? ›
よくある質問
値上げは、いつまで続くの?
誰にも断定はできません。日銀の見通しでは、消費者物価の上昇率は2026年度+2.5%、2027年度+2.4%、2028年度+2.0%です。帝国データバンクも、2027年にかけて断続的な値上げが続くと予想しています。
「ピークは越えた」なら、安くなる?
値上げの品目数が減っても、すでに上がった価格が下がるわけではありません。「ピークを越えた」は、値上げのペースが落ち着くという意味で、価格が元に戻るという意味ではありません。
電気代の補助は、また始まる?
この冬の支援は、私が確認できた範囲では発表が見つかっていません。決まったら、この記事を更新します。
まとめ
この秋は、食品の値上げが年2万品目を超え、電気代の補助も切れて、家計の負担がじわっと増えています。見通しは、すぐ落ち着くというより、高い水準が続くというものです。
どケチの結論は、買いだめで追いかけるより、電気の契約やポイントサイト経由の特典など、一度やれば効くものを先にやること。値上げのニュースは多いですが、数字にして、自分の家計に当てはめれば、慌てずに済みます。
出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年10月、総務省統計局「消費者物価指数 全国(2026年8月)」、日本銀行「展望レポートのハイライト(2026年7月)」、中部電力ミライズ「2026年10月分電気料金の燃料費調整について」、アサヒ飲料「商品の価格改定に関するお知らせ」、厚生労働省「全ての都道府県で地域別最低賃金の改定額が答申されました」、経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」(2026年10月4日・6日確認。食料・エネルギーの上昇率、ゆうパックと酒税の内容は報道ベース)



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